『わが町しんゆり』Ver.4

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1月11日に多摩区での巡回公演が無事終了しました。

おそらくこれが実質的には最後の公演になるだろう、ということもあって、団員ひとりひとりの思いや意気込みも強いものがありました。「わが町しんゆり」は私たちのデビュー作でもあり、劇団名の由来ともなっている演目です。素敵なお客様の応援と出演者全員の高い集中力とで、素晴らしい舞台をお届けできたのではないかと思っております。

終演後に女性陣は衣裳の返却から洗濯、楽屋の大掃除。男性陣は大道具・小道具搬出から、舞台の大掃除までと、団員総出で片付けを行います。いままでは次回公演に備えて大事に保管してきた「愛の脚立」だとか「家族の居間」などの大道具も今回で破棄するとのことで、万感胸に迫る思いでございました。写真ではわからないですが、さすがに2年も使ってきた大道具には、大なり小なり擦り傷や汚れがいっぱいついてます。そんな傷や汚れのひとつひとつが、時にはどう動くかという目印になってくれたり、またここに戻ってきたんだという安心感を与えてくれたり、長い時間をかけて自分たちで創ってきた「わが町しんゆり」の自信の証ともなっていました。

そういう歴戦の傷を増やしつつ、「わが町しんゆり」は最初の試演会から数えれば10回も演らせていただきました。自分自身も役者としてだけでは無く、いろんな意味で大きく成長できたし、周りの仲間を見ていてもそれが感じられます。そして初演からご覧いただいている皆様方にはおわかりいただけると思うのですが、お芝居として、演劇として全体の完成度は大きく上がったなあということを実感しています。

右も左もわからぬままとにかく台詞を間違えずに言うことだけに夢中だった時から、少しづつ役柄に同化し、周りの演者とコミュニケーションし始め、そして登場人物として、きちんとキャラクターとして存在しはじめる。回数を増すごとに新しいアイデアが出てきて、発する台詞にも内面的な意味が生まれ始め、よりリアルで身近な生きている人間として立ち上がってくる……このお芝居を通じて、そんな素晴らしい体験が出来ました。この様な機会を与えてくれた「劇団わが町」に感謝しています。

なんか個人的な感想になってしまいましたが、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました! 次回作はこちらになります。
詳細は別エントリーでご紹介させていただきますが、また劇場でお会いしましょう!