◎緩やかな結束の中にも厳しさを=ふじた氏挨拶演劇で世界を平和に=大谷氏

 劇団わが町の旗揚げ公演を演出したふじたあさや氏と大谷賢治郎氏は公演2日目後の会合で挨拶し、ふじた氏は劇団について、緩やかな結束の中にも厳しさのある集団を目指すと述べる一方、大谷氏は演劇で世界平和も可能だとの考えを語った。

 劇団わが町による今回の実質的な旗揚げ公演『わが町しんゆり』は、6月14日から16日まで5回上演された。2日目の公演終了後の集まりで関係者に対してふじた氏は、「川崎市長にお越しいただき、喜んでいただいた」と述べたうえで、(客の)みなさんにも喜んでもらったとして、今回の公演は「うまくいった」と評価した。

わが町終演後出演者コメントV(あさや) ふじた氏は劇団の設立について振り返り、市民生活を営みながら同時に演劇もできるという困難な課題をクリアするため、当初からルーズな(緩やかな)集団を目指すとしてきたと述べた。
しかし、ふじた氏は「ルーズでありながらキチンとやるという、そのせめぎ合う気持ちを今回はみんなが共有できた」と述べて、一定の緩やかさの中に厳しさを求めるという方向性が、今回の公演で出てきたとの判断を示した。

 一方、演出助手の大谷氏は、ふじた氏とともに、新百合ヶ丘でこの劇団を立ち上げる話が出たのはウクライナの首都キエフだったことを明かした。わが町終演後出演者コメント記事用PIC(大谷)
 劇団の出来について大谷氏は、「想像をはるかに超えた」と評価した。芝居は舞台に立つ役者たちが、どのように相手のセリフを聴き、受けたボールをお互いに投げ返すかというキャッチボールだと指摘し、役者の間のコミュニケーションがいい芝居をクリエイトするとの考えを表した。

 そのうえで演劇というものは「コミュニティを作るということだと思う。ここで平和な状態だったりとか、お互いの関係性を大事にできたりすれば、まだ世の中にはチャンスがあるかな」と述べて、演劇によって世界が平和になればいいとの思いを披露した。

 今後劇団は9月から正式に稽古を再開し、来年3月には岡本太郎をテーマにした作品を上演する予定。  (了)